『グラフィックファシリテーションの教科書』読了?
グラフィックファシリテーションとは
絵(形)や線、色といったグラフィックを用いて、話し合いをより豊かで面白いものにするためのもの
ということらしい。(本書より) また、本書には線や円の書き方、色の使い方なども書かれているようだが、flierでは見れず… 見つけたら確認してみよう。
とはいえ、ファシリテーションの肝要、すなわち「会議における合意形成」にむけたポイントは非常にわかりやすくまとめられていると思う。以下、キーワードを整理。
- 「議論」と「対話」
- 議論
結論を出すことが前提。結論を急ぐあまり話尽くせず不満が起こることも。 - 対話
結論を出すことに固執しない。お互いの背景を深く理解しながら「主体的な合意形成」を目指す。
- 議論
- 「主体的な合意形成」
ここでの「主体的な」、要は「腹落ち」することかと。そのためには必要なポイントは2つ- 全部出しきったと思うぐらい拡散すること
なるほど。そこまで拡散させないと腹落ちしないのは理解できる。 - 場の目的を共有すること
「なぜその話し合いをするのか」「なぜ自分が参加するのか」の2つを理解しないと主体的になれない。みんながこの2つを理解するのが難しい抽象的もの等がテーマの場合は「なにを実現したいのか」「なにを求められているのか」「しなかったら何を失うか」の問いを使って、みんなで目的を深堀する。
確かに共有もなく、ドンドン進んでいく打ち合わせ、あるなぁ…
- 全部出しきったと思うぐらい拡散すること
- 3つの現実レベル
以下の3つのレベルに着目し感じ取り、グラフィックにより共有することが、主体的な合意を後押しする- 合意的現実レベル
目に見えて認識できる具体的現実。事実、数字、結果、制度、仕組み。 - ドリーミングレベル
言葉になる感情、感覚、自覚できている気持ち - エッセンスレベル
まだ言葉になっていない直感的感覚、当たり前すぎて意識に上がらない暗黙知、価値観、カルチャー、スピリット。モヤモヤした感覚や違和感、虫の知らせなども。
- 合意的現実レベル
他にも、いわゆる「心理的安全性の確保」「答えは参加者の中」などなど、「いや、ホント、大事」と思うことが書いてある。
これらを頭に入れて、打ち合わせを進めていこう。